俺を好きにならないで
美紅は俺を友達だと思っている。


思っているならそれでいいじゃないか。


俺は好きになって欲しくないって願っているんだろ?


なのに何で「友達」を否定しているんだ。


美紅を傷つけた。


なんて最低な男なんだ。


言ってはいけないことを言った。


口を手で覆い、俺は逃げるように自分の部屋へ戻った。
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