君の好きな人になりたい
今日は朝からいろんなことがあった気がする。何だか、すごく疲れた。


授業も終わり文化祭の準備をしている。
今日が最終日だ。みんな仕上げに取り掛かっている。
そして今、私達はメイド服を試着するところだ。


「恵おっぱいでかい。メロンみたい」


「ちょっと、メロンって。笑っちゃうからやめてよね。しかもそんなでかくないし」


そういって否定した恵の胸を見るとやっぱりメロンが2つ付いている。


羨ましい。


私は自分の胸元を見るといつもと変わらないまな板だった…


「もぎ取りたいぐらいだよ、、」


そう言って恵のメロンに視線を移す。


「その真剣な顔やめて怖いから。まぁ、まな板よりはマシかもね」


恵はそう言ってニヤッと笑い、メイド服に袖を通す。


「まだ成長の可能性はあるもん」


明菜は拗ねるように言う。
すると恵はあんたこんなことも知らないの?とでも言うような顔でこう言った。

「あんたがチーズ食べないからだよ」

「「「そんなんだったらみんなチーズ食っとるわ!!!」」」


その瞬間、更衣室は笑いと貧乳女子達の叫びが飛び交った。


この見事に揃った声は3人トリオしかいない。

たいしたツッコミだ。
今日のキレは半端じゃないかも。素晴らしいとしか言いようがない。

その理由はすぐにわかった。





3人トリオはみんな私以上のまな板だったのだ…









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