好きって言えよ、バカ。



「あははって、もう手伝ってあげないからねー」



「そんなぁ……」



「自分でやらなきゃ意味ないでしょ?」



……ごもっともです。



またわからなかったら雅さんに教えてもらえば……いや、ダメだ。



ついこの間の出来事を思い出して、ドキッとする。



今でも鮮明に思い出せる、雅さんのあの日の顔。



私がテストを頑張ったからと、ご褒美に連れて行ってくれた水族館デート。



ナンパから助けてくれた雅さんは、とんでもない発言をして……



おまけに私、雅さんにキスされたんだ。


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