好きって言えよ、バカ。






***



「あれ?なんかすごい大荷物だね?」



夏休みに入って早々、朝から大きな荷物を肩にかけてリビングに入ってきた葵くん。



葵くんは軽々しく持っているけれど、その荷物はとても重そうだ。



「部活の道具とかも入ってるからね」



ボールとかユニホームとかシューズとか……



確かにいろいろあるだろう。



でも、それにしてもカバンが大きい気がする。



「ちょっと荷物多すぎじゃない?」



私が疑問に思ったことを投げかける。



「あれ?絃ちゃんに言ってなかったっけ……今日から僕、二泊三日でサッカー部の強化合宿なんだ」



「そうだったのっ!?」



全く聞き覚えのなかった話に、私は驚く。



葵くんは言ってなくてごめんねと謝っていた。



同じリビングにいた雅さんと蓮くんは驚いている様子もなくて、元々知っていたらしい。



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