契約結婚なのに、凄腕ドクターに独占欲剥き出しで愛し抜かれました
「俺、内科医になってよかったと思う。循環器に詳しくてよかったと思う。
これからも凜のことを一番近くで守ってやれる。
夫が主治医なら、凜も安心だろ?」

「悠さん…」

「凜の考えてることは大体わかる。
心臓機能の障害に悩まされる患者はたくさん見てきた。
知識としても嫌というほど理解している。
だからこそ、凛のそばを離れる気はない。
一生凜を支えていきたい」

悠さんは真っ直ぐに私を見据える。

「…悠さんなら、離婚したって素敵な人に出会えると思うのに…」

悠さんはなんの躊躇いもないように、曇りなく微笑む。

「俺が好きな女は、未来永劫、凜だけだ」

胸が熱くなって、とめどなく涙が零れ落ちる。

ベッドフレームに手をついた悠さんは身を乗り出し、

「文句ないだろ?」

そう言って私の頬に触れ、唇を重ねた。



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