契約結婚なのに、凄腕ドクターに独占欲剥き出しで愛し抜かれました
本当の気持ち
「飲み会、ですか」

上村先生の騒動から2週間。

昼休み、課長は自慢げにふふんと鼻を鳴らした。

「相沢さんの結婚祝いもまだだったし、NSTや講習会、みんなの忙しい時期もちょっと落ち着いたでしょう?
明後日飲み会でどうかしら」

「いいですね。久しぶりに飲みたいです」

「じゃ幹事は北川くん」

ぷっとコーヒーを吐き出しそうになりながら、

「俺!?」

と北川は自分を指さし、素っ頓狂な声をあげた。

「なんで俺なんですか!」

「飲み会の幹事表の順番的には北川くんでしょ」

ドアの内側にたくさん貼られているポスターや院内広報の脇に、飲み会幹事の順番表が貼ってある。

前回は私だったから、今回は北川なのだ。

北川はぐっと言葉を飲み込んで、ふうっとため息を吐いた。

「はいはい。やりますよ」

「悪いわね。NSTもあるのに」

と言いつつも課長は全く申し訳なさそうじゃない。

「北川、お洒落なお店でお願いね」

「相沢!お前には遠慮というものがないのかっ」

私と北川の同期コンビのやりとりに、事務室のみんなが笑った。
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