恋とは時に残酷で、時に甘く
プロローグ
「香帆ちゃん」
皆がそう私を呼ぶ。
誰一人として特別なんて違いはなく、皆可愛い私の"生徒"だった。
「香帆ちゃん?」
なのに、一人だけ……彼だけは何もかも飛び越えて気づいたら私の隣にいる"特別"になっていた。
「香帆、来いよ」
本当に教師失格だ……。でも、それでも彼に恋をしてしまった、彼を愛してしまった。
彼と一緒にいたいと願ってしまった。
< 1 / 2 >