恩返しは溺甘同居で!?~ハプニングにご注意を!!
「杏奈!!」
突然後ろから呼ばれた声に振り返った。
そこには松葉杖を突いて私の方へやってくる修平さんが。
「修平さん…どうして、ここに…」
二本の松葉杖が無いと歩くのも不自由な彼がここにいることにびっくりした。
「ばかっ!こんなに暗くなってから散歩に出るなんて危ないだろう!!」
足早に私の前までやってきた彼は、声を荒げて私を叱りつけた。
突然の事に、肩がビクッと跳ねる。
「この辺は暗くなると人通りが少なくなって危ないんだ。もし変な奴に襲われでもしたらどうするんだ!?」
修平さんの声が、いつもの穏やかさと違ってとても厳しい。
彼の表情は、薄暗い中でも分かるほど険しかった。
彼の言っていることは正しい。
彼の言いかけたことを無視して出てきてしまった私が悪い。
それは分かるのだけど、怒っている彼に萎縮してしまった私は何も言うことが出来ない。
アンジュのリードを持った手を握りしめた。
「ご…ごめんなさい……」
それだけ言うのがやっとで、何かもっと言わないといけないことがあるはずなのに喉の奥が熱くなって声が出せない。瞼の裏も熱くなって涙が盛り上がっていくのを感じる。
目の縁から滴を落とさないように必死にまばたきを堪えていると、大きな手がリードを持って固く握りしめている私の拳をそっと包み込んだ。
「大きな声を出してゴメン。君に何かあったら、と思ったら気が気じゃなくて…何もなくて本当に良かった。」
さっきとは打って変わった穏やかな声に、恐る恐る顔を上げて彼を見た。
突然後ろから呼ばれた声に振り返った。
そこには松葉杖を突いて私の方へやってくる修平さんが。
「修平さん…どうして、ここに…」
二本の松葉杖が無いと歩くのも不自由な彼がここにいることにびっくりした。
「ばかっ!こんなに暗くなってから散歩に出るなんて危ないだろう!!」
足早に私の前までやってきた彼は、声を荒げて私を叱りつけた。
突然の事に、肩がビクッと跳ねる。
「この辺は暗くなると人通りが少なくなって危ないんだ。もし変な奴に襲われでもしたらどうするんだ!?」
修平さんの声が、いつもの穏やかさと違ってとても厳しい。
彼の表情は、薄暗い中でも分かるほど険しかった。
彼の言っていることは正しい。
彼の言いかけたことを無視して出てきてしまった私が悪い。
それは分かるのだけど、怒っている彼に萎縮してしまった私は何も言うことが出来ない。
アンジュのリードを持った手を握りしめた。
「ご…ごめんなさい……」
それだけ言うのがやっとで、何かもっと言わないといけないことがあるはずなのに喉の奥が熱くなって声が出せない。瞼の裏も熱くなって涙が盛り上がっていくのを感じる。
目の縁から滴を落とさないように必死にまばたきを堪えていると、大きな手がリードを持って固く握りしめている私の拳をそっと包み込んだ。
「大きな声を出してゴメン。君に何かあったら、と思ったら気が気じゃなくて…何もなくて本当に良かった。」
さっきとは打って変わった穏やかな声に、恐る恐る顔を上げて彼を見た。