恩返しは溺甘同居で!?~ハプニングにご注意を!!
 修平さんは私が頷いたことに、満足そうに笑ってから私から離れた。
 私は少し早くなった心臓に手を当てて、改めて「心配かけてごめんなさい。」と彼に謝った。
 そんな私を優しく見つめながら、「何もなくてホントに良かった。」と微笑んでくれた。

 遊歩道を松葉杖でゆっくりと進む修平さんの隣を、アンジュのリードを持ってトコトコと着いていく。しばらく進むと、河川敷の駐車場に一台の黒い車が停めてあるのが見えた。

 「あれ、って…」

 「ああ、俺の車。杏奈が出て行ってから車で探しに出たんだ。ちょうど図書館に置きっぱなしにしてあった車を、同僚に持ってきてもらったからね。」

 「運転して大丈夫なの?」

 「捻挫は左足だからね。あれは左足を使わないやつだから問題ないよ。」

 「そうなんだ…」

 話しながら車の所まで着くと、修平さんはロックを解除してハッチバックを開けた。そして私が持っていたアンジュのリードを受け取って後ろに回りアンジュに乗るように促すと、彼女は慣れた様子で後部座席に飛び乗った。

 それから私たちも車に乗り込んだ。

 
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