Pretend♡lover

第3話






コンコン!!




「ふぁ!?」





土曜日の早朝。
窓が軽快に叩かれた。







「なんなのよぉ……裕太郎でしょ!?」



「そう!あけて!!」







朝の7時に窓ガラスを叩いて起こされ梓は機嫌が悪い。開けてあげるとまた直ぐに布団に入った。








「あのさぁ、今日土曜日!!金曜じゃないよ!学校お休みです!じゃあね、おやすみ!」




「ちょっとまってよ!」



「お休みくらいゆっくり寝かせて。。。」






「だめだめ!!俺の格好見て!」




「え?……オシャレだね。すこし。」



「少し!?まぁいいや。デート行くんだよ!」







デーという言葉を聞いて梓が反応する。





「デート!?今までデートなんか行ったことないじゃん!誰!?」




「お前!」











「………は?」



「だから、お前とデート!!」








急にデートをすると言われて唖然とする。







「待って、なんで私が裕太郎とデートするのよ」




「恋人ごっこ!!!」




「!?」




「だってさ、いざデートするってなった時に
デートの仕方わかりませーんじゃ困るだろ?
俺とデートして、デートも練習するんだよ!てかおれだってデートぐらいしたことあるわ!」






勢いと自分の経験の無さに、裕太郎の言ってることを確かにと感心してしまう。






「確かに、デートなんてしたこともないし想像もつかない…漫画の通りにやればいいの!?」




「うーん…まぁ、あれだよ。その場の雰囲気でも変わる感じかな。」





「そっか…わかった!お願いします!」




「よし!そうと決まれば急いで支度だ!待ってるから!」






2人は1時間後にまた会う約束をして、一旦解散した。







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