例えば、XXとか。

半分睨むように碧斗を横目に見ると、ドヤ顔。

ゲームは得意じゃない、それでも負けると悔しい。

そして私がもう一度と言うが違うゲームで勝負しようと言う。

それは音楽のゲームで、画面に出るアイドルグループの激しいダンスバトル。

画面にあるプレイヤーを真ん中に、ミスなく同じダンスをしてプレイヤーに反映される。

もちろん、点数が出る。

勝者はトップアイドルになるべくトーナメントを勝ち進む。


ミスは許されない。


でもそれは、当然のようにやり込まなければ踊れず、リズム感があった碧斗の勝ち。


どうやっても勝てる気がしないゲームばかり。

悔しい。

勝てない。

勝てるゲームがない。



「 お前インドアだったろ、漫画ばっか読んでたんじゃないの? あ、モテ期なかったんじゃね?」



言いたい放題で何より。

確かにインドアで漫画は好きで読んでいた。



「 はいはい、碧斗はモテ期が続いてて良かったね~ 」

「 大学始まったらまた告られるかもな~ 」



は?



「 ま、彩膳に誘導するけどな 」



さ、最低っ!





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