例えば、XXとか。
碧斗を探していた滉。
見つけるとあたふたしながら話す。
「 来てた、なぁあの彼女見たんだよ、大丈夫か?会ってないか? 」
「 会ってない 」
「 ほんとか? それならいいけど、まさか大学にまで現れるとは…… 」
「 心配性かよ 」
「 当然だろ! 伊織ちゃんが悲しむのは見たくないし、妹みたいに思ってんだから 」
歩みを止め、滉を横目に見る碧斗。
なんだ?と滉は聞くが、別にと答えるだけ。
「 今日は彩膳だな~ 」
「 おう、しっかり働け 」
「 お前もな! で、伊織ちゃんってピアスとかネックレス好きかな?」
また歩みを止め、滉を横目に見る。
なんで?と碧斗が聞くと、プレゼントしたいと滉が言った。
「 なんでお前がプレゼントすんだよ 」
「 いいだろ別に~ なぁピアスとかしてんの?教えてくんないなら伊織ちゃんに会って耳触るぞ~ 」
碧斗は歩きながら滉の脇腹にパンチ。
「 ピアスはしてない、伊織に触るな 」
碧斗は嫉妬深いと滉は思いながら脇腹を押さえる。