家族になろうね【完】
おまけ

望side

3人の子供が結婚した。

40代の俺も兄貴も子供に会社を任せた。

兄貴は会長として、俺は取締役相談役として・・・。

お袋が倒れた時、兄貴に相談はしていたんだ。

俺に出来る親孝行をしたいと・・・。

親父もお袋も『花ちゃんと再婚したことが親孝行だったわよ』と言った。

でも、事故に遭って障がい者になって世話をしてくれたのは両親だし、兄貴だった。

響に跡を任せ、恵の出産後、お袋達と過ごす時間を増やした。

そんなお袋も風邪をこじらせ、亡くなった。

落ち込む親父の傍にいようと思ったが『望はもう十分親孝行はしてくれた。仕事に行け』と言われ、恵夫婦が戻って来てくれていた。

兄貴の子供達も戻って来て夕食は一緒に食べ、週末は今までのように泊りがけで来る。
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