あともう一歩!
血液検査
‘‘明日血液検査だってー’’
クラスラインで話しています。
わたしは注射が大の嫌いです。
‘‘え…注射やだ…’’
わたしは送信しました。クラスラインに送ったはずなのに他のところから受信が来ています。優斗からでした。

優斗‘‘注射くらい大丈夫だよー’’
美姫‘‘でも、針刺すんでしょ?’’
優斗‘‘去年の先輩泣いたってー、ほとんどの人が’’
美姫‘‘え…うそ…’’
優斗‘‘相当ヤバかったらしいよー


……まぁうそだけどね’’
美姫‘‘あ、うそ?よかったー’’
そんな感じで会話が続きました。心配してくれたんでしょうか?
次の日学校ではみんなが血液検査のことで怖がっていました。

「注射って5分くらいやるんだってー」

「人によって上手い下手あるから下手な人だったら痛いらしいよー」

など…
わたしはずっと教室の隅っこで「注射やだやだやだ…」と言っていました。そしたら優斗が「美姫めっちゃ怖がってるじゃん笑笑お前怖がり過ぎー」と言ってきました。私は「だって本当に怖いんだもん!」と言いました。そしてとうとう血液検査の時間が来ました。私は涙目で行きました。どうやら私のやってくれた人は上手い人だったらしく普通の注射よりは痛くありませんでした。
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