<茜色の笑顔>


それから3日後、

じいちゃんが
あかねにすべてを話した。

「ガン」であること。

もう長くはないということ。

あかねは
相変わらず無表情だった。

「知ってたよ、なんとなくわかってた。」

じいちゃんは
最近泣きすぎて目が腫れていた。

そして、また泣いている。

俺は、黙っていることしかできなかった。
< 15 / 19 >

この作品をシェア

pagetop