絶対やせてやる!

楽しそうに話ししてるみたいだけど、士幌は夕くんに自分が兄だって言ったのかな?

でも・・・言うつもり無いって言ってたっけ。

夕くんは、本当に気づいて無いのかな?


二人の後姿を追いながらふと思う。


いくら両親が離婚して離れ離れで育ったからって、本当の兄弟じゃない?

母親に対して不満があったとしても弟には関係無い気がするし・・・。


まっ、他人の家のことだから・・・

私がとやかく言うも問題じゃないか・・・。



それにしても・・・どっちか戻って来てよ~!


「大丈夫ですか?みのりさん。」


やっと気が付いて夕くんが戻って来てくれた。


(遅いよ・・・。)


彼らの後姿も見えなくなったので、

そろそろ諦めて立ち上がろうとしてたとこだった。


「うん。何とか大丈夫。あれ?士幌は?」


夕くんの後から戻って来たかと思いきや、全く気配なし。


「先行くって行っちゃたけど。」


え~~~~!


「マジで?冷たいやつ。」

「仕事忙しいんじゃないかな。携帯に電話入ったけどここ電波悪いから・・・。」

「そうなんだ。」



仕事でここに来たって話しだけど細かいことは分からない。



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