絶対やせてやる!
入り口の自動ドアが開いた。



「やあ、みのりさん。」


入って来たのは・・・


古宇一馬・・・支店長だった。


「あ・・・・お疲れさまです。」


帰りにその席に居なかったのでササッと出てきたのだが・・・
こんなところで偶然出くわすなんて・・・


「買い物ですか?」

「はい・・・支店長は?」

「ああ、僕は外からみのりさんが見えたから・・・。」

「へっ?」

「あと買う物は?」

「え、ああこれだけです。」

そう言うと彼は私の手からカゴをヒョイと取り上げ
レジへ出しお財布を出そうとしたので慌ててそれを止めて

「自分で払えますから。」

「え?別にいいのに。お近づきのしるしに。」

「何言ってるんですか?」


彼の行動は理解不能・・・


お金を払ってお釣りを貰い袋を受け取ると、

コンビにのバイトの女の子がポワ~ンとした顔で彼を見て

「ありがとうございましたぁ。」
と彼に言っていた。


まあ、確かに彼はハンサムだ。

だが、変えがたい事実・・・『オタクくん』であると言うこと。



別に今が良ければそれでいいじゃない?って?


いいのは外見でしょ?

違う?




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