絶対やせてやる!
古宇一馬・・・・
彼はいったい・・・
「支店長じゃなくて一馬ですよ。みのりさん。」
「一馬さんってサーフィンやってるんですね。」
妹ほのかが興味津々と言った感じ。
「ええ、波のあるとこならどこでも行きます。
僕、日本中の海でサーフィンするのが夢で、
だから、全国転勤して歩いてるみたいなとこもあるんです。」
はあ?
あなたは『電車オタク』じゃなかったの?
電車見るために転勤してるって言ってなかったっけ?
『オタクくん』がサーファー?!
イメージ変わっちゃうじゃない・・・
まだ、濡れて乾いてない髪・・・
いつもは、スーツに隠された広い胸・・・
気がつかなかったけど・・・
足ながっ!
サギだー!嘘つき~!
釣りじゃなくて・・・
サーフィンだったなんて・・・
今さら気づく・・・
そう言えば・・・
彼は、一言も『釣り』なんて言ってなかったっけ・・・?
そうよ、私が勝手にそう思い込んでただけ。
彼が嘘つきじゃなくって、私の思い込みだ。
「・・・・。」
「どうしたの?みのりちゃん?」
ショック・・・
かなりショック・・・