絶対やせてやる!
一番辛い時についててあげられなかった自分が情けない。


「ごめんね。士幌・・・。」


抱きしめてあげようと手を伸ばしたら反対に抱きしめられた。


士幌の胸に顔をうずめて士幌の背中にそっと腕を回した。



士幌が・・・震えてた・・・


士幌が・・・泣いてる・・・



私も・・・泣いてる・・・




夕くん・・・どうして死んじゃったの?

来年また会う約束したじゃない?

あの笑顔は、もう見ることできないの?




「士幌・・・」

士幌が腕を離し、

「これでさよならだから。あの人と・・・うまくやれよ。」

と言った。



目の前の傷ついてる士幌を私は・・

引き止めることもできなかった。




士幌は帰って行った。




士幌を裏切った・・・

私が・・・悪い・・・


だから・・・引き止めれなかった





でも・・・引き止めたかった



でも・・もう・・・自信がなかった



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