絶対やせてやる!

帰りの車中は、古宇さんが気にしてるようだった。


「みのりさんごめん。何か一人っきりにして。」


そもそも、私の太った原因が自分にもあると責任を感じて今日まで付き添ってくれてたのもあるけど一時の私のひどい状態を心配してくれたってゆ~のもある。


そう・・・
あの後、とてもじゃないけど普通じゃない状態で・・
ほとんど世捨て人だった私・・・

古宇さんや周りの人たちのおかげで立ち直れたんだって分かってる。


「うんん、別に気にしてないし、古宇さんもそろそろ私から解放してあげなきゃね。」


もう、私は大丈夫って・・・


「解放・・・だなんて・・・僕は・・・。」


古宇さんがこっちを見たので、


「私、もう大丈夫ですから。ほら~、ちゃんと前見て運転してくださいね。」



にっこりと微笑んでそう言えた。



今度は古宇さんの恋の応援をしてあげよう。


そのぐらいに私も回復したはずだから・・・



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