絶対やせてやる!
「よかったよ。元気そうで。心配してたんだ。
俺は・・・自分のことしか考えていられなくて・・・
あの時、酷くみのりを傷つけたから・・・。」




あの日の電話のこと?

もう・・・過去のことだ。


「士幌?」

「ごめん。人のこと言えなくなった。
俺も・・・。」


そうだね。


あの日・・・


『最初っからこっちにその気なんてなかったよ。

ジョーダンに決まってんじゃん。

だから、デブって体の動きも鈍ければ頭の中も鈍いんだよな。

本気にしてたわけ?

自分を知れよ自分を!』



何がそんなに言わせたのかってほどの・・・

かなりあれはキツかった。。。

電話を切ってからひとしきり泣いて・・


でも、士幌の言葉が信じられなかった。


『あいつと幸せになれよ。』

って言って帰って行った士幌が、

こんなに酷いこと言うなんて・・・って

電話するんじゃなかったと・・・後悔





それから、もうどうでもよくなっていって・・・

立ち直るまでかかったけど・・・


なんで士幌が・・・?

これじゃ反対だよ。

どうしちゃったの?




無くしたものは『お肉』・・・

手にしたものは『自信』・・・



そして・・・もう一つ無くなりそうな・・・


『希望』・・・ってやつ?


そして・・・代わりに・・・


『絶望』って?


あり得ないよ~~~~。。。



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