絶対やせてやる!
「今の・・・士幌は・・・士幌の気持ちは・・・。」
信号が変わって歩き出そうとした士幌のスーツの裾を掴んで・・・
振り向いた士幌に・・・
私は・・・
抱きついた。
「みのり?」
「士幌は、今、私をどう思ってる?」
私たちの側を人が通り過ぎていくのが分かる。
私と士幌は立ち止まったまま。
「俺は・・・みのりのこと・・・
好きだ。」
好き?
好きなの?
本当?
初めて聞いた。
士幌からの「好き」
私も・・・私も・・・
士幌が私の方を見降ろして私の言葉を待っていた。
私も・・・私も・・・
でも、次の瞬間出た言葉は・・・
「やせたら付き合ってあげる。」
だった。