あなたに溺愛
ファンの子たちと、ちょっとした会話をして、彼女たちを楽しませてる藤樫くん。

ホストクラブって行ったことないけど、こんな感じなのかな?



いや、きっと、こんな爽やかな雰囲気じゃないんだろうな。

もっと、オトナな会話をするんだろうな。

オトナな会話って、分からないけど……。



藤樫くんと真近で会話して、ファンの子たちは大満足して帰っていった。


ほんの2時間ほどで、こんなに売り上げてしまう藤樫くんには感謝しかない。



「藤樫くん。本当にありがとう。無理なお願いきいてくれて。感謝してます」

私がお辞儀すると、

「ちょっと、来てくれない?」

突然、藤樫くんは私の手を引いて、店の外の小さな路地に連れ出した。
< 12 / 202 >

この作品をシェア

pagetop