あなたに溺愛
と、はしゃいだ。

麗が俺のことしか言わないので、妹は気を悪くしたようだった。


「私はあなたを何て呼べばいいですか?」

妹が不機嫌な顔で聞く。


「麗さんって、呼んでくれたらいいわよ?」

見下したような言い方に、妹はカチーンと頭にきたようだった。


「さっそく仲良くなってくれて、父さんうれしいよ♪」

脳天気な父にあきれる。


妹と麗は、これから喧嘩ばかりしそうな雰囲気だ。

俺が仲裁するにしても、正直、女同士の揉め事に関わりたくない。

継母っていうのも、気を遣うだろうし。

後で、父に同居を考え直すように言おう。
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