あなたに溺愛

side 瞬

放課後。

麗にメールで呼び出され、嫌な予感を抱きながら指定された場所へ向かう俺。


「急用って、何?」


麗が信用ならない奴だと分かってるから、あからさまに不機嫌な顔をして訊いた。


「おもしろいものを見せてあげる」

麗は不敵な笑みを見せて、俺の手を引き、広場へと連れて行った。



「ここに何があるっていうんだよ?」


麗は俺の口を手で塞いで、「静かにして」と言って笑った。
< 174 / 202 >

この作品をシェア

pagetop