Miseria ~幸せな悲劇~


「メイ、あなたがいけないのよ? あなたが弱いばかりの人間にいつまでも拘るから……」


喰イ喰イは青色の目でメイを睨みながら、


最後にニコリと笑った。


嗚咽が限界に達する。何かがメイの身体の中から飛び出してくる。


「うぐぇっ……!!!!」


メイが吐き出したのは、



「あ゛あ゛あ゛、あ゛あ゛………」



自身と同じ神崎メイの顔をした、首だけの人形だった。


ずっとこの人形は私の中にあったのだろうか。


私は、はじめからこうなる運命だったのだろうか。


「メイ…」


虚無な表情のまま硬直するメイの顔に触れて、喰イ喰イは嘲笑うように呟いた。


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