君だから。

ちょっとだけ羨ましいなと思う。


私もあんなふうに誰とでも普通に接してみたいな…。


緊張しちゃってうまく話せないからなぁ。



みんなと話してみたいなぁ。


まあ、そんなこと叶うはずもないんだけど…。


それにしても、どうして晴翔くんは私に声をかけてくれたんだろう。


こんな地味な私と彼は全く住む世界が違うのに────



晴翔くんは謎が多い。


転校してきた理由も秘密みたいだし。


それに────


見た目はチャラいのに紳士で、すごく優しい。


笑顔も素敵だったなぁ。


私ってば何でこんなに晴翔くんのことが気になるんだろう。


今日、初めて会ったのに。


こんな気持ち初めてだな…。


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晴翔side


転校初日。


初めての場所ではやっぱり緊張する。


でも、俺は頑張るって決めたから。


そして自己紹介。


ありきたりだけど、名前だけを告げた。


みんなは拍手で出迎えてくれた。


そして担任に席を告げられ、俺の席の方を見てみると


そこには────