極悪プリンスの恋愛事情


「しないよ!」


私に対するイメージ酷すぎない?

本気で変態女だと思ってるんじゃないかって、ヒヤヒヤする。


「ふっ、どーだか」


すると凛くんは口元を緩ませた。

その一瞬を見逃さなかった私は「また明日ね!」と、大きく手を振った。


黙って背中を向けられたけど、軽く右手を上げてくれたような気がして。


「やっぱり優しいね」


と、自然に声が出るくらい嬉しかった。



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