過去と向き合うという事
「良太(りょうた)って言う友だちも出来てさ。
毎日が楽しかった。
だけど、些細な事が原因で、良太はクラスのリーダー格に目をつけられて…、いじめられたんだ。
俺はそれでも良太とつるんでたんだけど、ある日、リーダー格に良太を殴らないと明日からお前をいじめるって言われて…。
良太は止めてくれって言ったのに、殴ってしまったんだ。
次の日から良太は学校に来なくなった。
俺は保身の為に、友だちを殴ったんだ」

将の目から涙がこぼれる。

「俺はいじめられる事はなかったけど、良太を不登校に追い込んでしまった。
その負い目から、学校には行かなくなった…」

将の話が終わると、思わず、あたしは将を抱きしめていた…。
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