愛のメロディー
それでもボクは
お母さんがいてくれたから我慢できた。




なんでも我慢できる
強いヒーローになれた気がした。




アパートは借りているものだから
大家さんという人に
何度か
追い出されそうに
なった事もあったけど




お母さんがいつも




「子どもがいるんです」




そう言って守ってくれた。




ボクは
この家を離れることだけは
怖くて我慢することが出来なかった。




それは何よりも大切な




『家族の思い出』




が詰まった場所だったから。




そうしたいろんなことの変化の中で




ボクは7回目の誕生日を迎えた。
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