桃色吐息
ワンピースかあ・・・ワンピースねえ・・・
私はあれからずっと、何を着ていこうか必死に悩んでいた。
ファッション雑誌を見たり、ネットで検索してみたりしても、なんだかぴんと来なくて。
この前のワンピースは、確かに可愛くてお気に入りだけど、同じものを着ていくのは絶対に嫌だった。
一人で悶々と机に向かって考えていると、いきなり蓮が私の部屋にやってきて、なにしてんのって声をかける。
「日曜日デートなんだけどさ、着ていく服に悩んじゃって・・・」
そうなんだっていいながら、私の見ていた雑誌をぺらぺらとめくりながら一緒に探してくれるようなそぶりをしだした。
「僕だったらこういうのが好き。」
蓮が指差したのは、ショートパンツにTシャツとスニーカーみたいな、かなりラフな感じの服装だった。
「はいはい、カオリさんこんなだもんね。」
私はそうさらっと受け流すと、蓮は真っ赤になってそんなんじゃないってばって思いっきり否定してきたのがかわいい。
「僕もデートなんだよね、日曜日・・・」
蓮もそれでちょっと悩んでいるみたいだ、どうしようかと。
「蓮はいつもの格好でいいじゃん、いつもカオリさんと遊んでるんだし、悩むことないでしょ。」
そうだけどさ・・・なんて言葉を濁すから、なんかあったんだなとちょっと思った。
「たまにはさ、こうもうちょっと男らしい感じにしたいじゃない。まともなデート初めてだし。」
じゃああれ着ていけばって、私が推したのは、去年お母さんが蓮に買ってあげていた、イギリスのトラッドブランドのカッコいいシャツだった。
「そういえばあれ、汚しちゃうといけないとおもって、全然きてなかったわ。」
蓮はもうそれに決めたようで、すっきりとした顔をしている。
私も早く決めないとなあ・・・
「あ、こういうのきっとエイジは好きだよ。」
そういって指差したのは、ミニのボックススカートにロック調のプリントの入ったTシャツをあわせ、足元は編み上げのショートブーツを履いたスタイルだった。
どっかで見たことあると思ったら、エイジ君のお母さんである、ミチルさんがこの前着ていた服装だ。
うちのお母さんも、たまにこういう服装するなってぼんやり思った。
「でもさ、やっぱり桃は、もっとフェミニンなスカートとかが似合うんじゃない。」
蓮も、エイジ君と同じようなことを言ってくれた。
私はあれからずっと、何を着ていこうか必死に悩んでいた。
ファッション雑誌を見たり、ネットで検索してみたりしても、なんだかぴんと来なくて。
この前のワンピースは、確かに可愛くてお気に入りだけど、同じものを着ていくのは絶対に嫌だった。
一人で悶々と机に向かって考えていると、いきなり蓮が私の部屋にやってきて、なにしてんのって声をかける。
「日曜日デートなんだけどさ、着ていく服に悩んじゃって・・・」
そうなんだっていいながら、私の見ていた雑誌をぺらぺらとめくりながら一緒に探してくれるようなそぶりをしだした。
「僕だったらこういうのが好き。」
蓮が指差したのは、ショートパンツにTシャツとスニーカーみたいな、かなりラフな感じの服装だった。
「はいはい、カオリさんこんなだもんね。」
私はそうさらっと受け流すと、蓮は真っ赤になってそんなんじゃないってばって思いっきり否定してきたのがかわいい。
「僕もデートなんだよね、日曜日・・・」
蓮もそれでちょっと悩んでいるみたいだ、どうしようかと。
「蓮はいつもの格好でいいじゃん、いつもカオリさんと遊んでるんだし、悩むことないでしょ。」
そうだけどさ・・・なんて言葉を濁すから、なんかあったんだなとちょっと思った。
「たまにはさ、こうもうちょっと男らしい感じにしたいじゃない。まともなデート初めてだし。」
じゃああれ着ていけばって、私が推したのは、去年お母さんが蓮に買ってあげていた、イギリスのトラッドブランドのカッコいいシャツだった。
「そういえばあれ、汚しちゃうといけないとおもって、全然きてなかったわ。」
蓮はもうそれに決めたようで、すっきりとした顔をしている。
私も早く決めないとなあ・・・
「あ、こういうのきっとエイジは好きだよ。」
そういって指差したのは、ミニのボックススカートにロック調のプリントの入ったTシャツをあわせ、足元は編み上げのショートブーツを履いたスタイルだった。
どっかで見たことあると思ったら、エイジ君のお母さんである、ミチルさんがこの前着ていた服装だ。
うちのお母さんも、たまにこういう服装するなってぼんやり思った。
「でもさ、やっぱり桃は、もっとフェミニンなスカートとかが似合うんじゃない。」
蓮も、エイジ君と同じようなことを言ってくれた。