黄色いレシート
「そうだね。みんなには占いレシートとか、黄色いレシートとかって呼ばれてるね」


「これが、そうなんですか!?」


「うん。でもね、誰にでも出るわけじゃないんだよ? そのレシートは悩みがある人にだけ出るの」


そう言って、タエはレジの中からレシートを取り出して和斗に見せた。


それは真っ白なレシートで黄色に塗られたものではなかった。


「本当に……?」


和斗は信じられないという様子で目を見開く。


「本当だよ。だからね、大切にしてね」


タエの言葉に和斗は大きく頷くと、スキップしそうな勢いで幸せ食堂を後にしたのだった。
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