黄色いレシート
2人はとても仲が良さそうに手を繋ぎ、砂浜へと下りる階段を下りて行くところだった。


「あの子たち、知り合い?」


「う~ん……」


小島さんの質問にタエは首を傾げた。


知り合いのような、そうじゃないような。


1度だけご飯を食べに来てくれたお客さんの事を、なんと表現すればいいかわからない。


「でも、とっても可愛らしい」


タエは考えるのをやめてそう言った。


「あぁ。そうだね」


小島さんも頷き、タエをじっと見た。


「だけど、タエちゃんもいつも可愛いよね」


「え? あたし小学生じゃないですよ」


小島さんの言葉にタエはそう言い、クスクス笑ったのだった。
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