黄色いレシート
本とオモチャを同時に購入できるようにしてあるのか。


そう思っていると、今度はどこからかコーヒーのいい香りが漂ってきた。


視線を本屋の通路の奥へと向けてみると、そこにはコーヒーショップへの入り口が見えて、丁度コーヒーショップから出て来た若い女性がいた。


本を買って、そのままあそこで読書ができるらしい。


古書店にはない楽しさに幸太郎は思わず微笑んだ。


なんだ、本屋って案外楽しいんだな。


そう思い、木馬に触れる。
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