黄色いレシート
「1年も前から愛花ちゃんの事が好きだって言ってたじゃないか」


「好きだけど、そんなに簡単には告白なんてできないよ」


どうやら、男の子の恋愛相談をしているらしい。


聞き耳を立てながらタエはドキドキしてきた。


人から恋愛の話を聞く事は初めてじゃないけれど、そんな話を聞くたびにタエはドキドキしてしまうのだ。


好きとか、嫌いとか、タエもよく知っている感情だけど、それが恋愛へと変化して行った事は今のところなかったからだ。


ドキドキしながら次の言葉を待っていると厨房から声がかかった。


親子丼が出来上がったのだ。


タエはすぐに厨房にはいり、お盆に2つの親子丼を乗せてカウンターへと戻った。
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