ずっと好きだ! 先生のこと


先生の授業がある日は、先生が教室に来る時間に合わせて、偶然装ってオレは教室に戻るようにした。


「あ!先生!古文の単語のテスト止めない?」


何気ない会話でも繋がり持とうとしたオレ。


「そうしたいんだけどね~止めない!出す側は楽しんでるかも!?

なんて嘘嘘!」


オレの声に気付いた先生は、迷惑そうな顔一つせず、笑って返してくれた。

だから自然とオレも笑顔になれた。

何だか、どんどん先生に惹かれて行く。

甘い香りがするから誘われるように。

そこに花があるから蜜を求めるように。


先生を見たらドキドキした。

先生の授業が楽しみなってた。

先生の授業のある日は一日が幸せだった。

家に帰ってもその笑顔を思い出したら、明日に繋げられた。

けど、

先生に逢えない国語の授業のない日は終わってた。

淋しかった。何か物足りない。

気が付いたら先生のことを考えている。

毎日先生に会いたい!!

まさかオレ、先生に?

先生の事を考えると胸の辺りが熱くなる。


< 11 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop