ずっと好きだ! 先生のこと



今日は一度に色んな事があり過ぎて、そのままベッドに倒れ込んだ。


「疲れた……」


その一言に尽きる。



ここへ来てやる気を削がれたオレは、

勉強にも身が入らなくなった。

あれほど待ち遠しかった先生の授業なのに、

タイミング合わせて教室に入ることもしなくなった。



だって頑張っても、先生はすでに南先生と付き合ってるんだろう。

勉強頑張る意味も分からなくなった。

先生はもう手に入らない。

何か虚しい。

望まなくてもやって来る朝。

学校を休もうかどうしようかギリギリまで悩んだ挙句、結局行くことを選んだ自分に嫌気が差す。

変なところで自分を甘やかせることを知らない。

一体あと何回こんな思いをしながらの朝を迎えるんだろう。

しかし、たかが休むかどうか決めるだけでこんなに悩むなんて。

「融通が利かないとこ親父譲りだな」なんて今更ながらオレは実感した。


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