君が好きです
俺が言うアイツとは、金澤翼。


今奴と睨み合うコイツだ。


「大丈夫だよ、華恋。すぐ終わる」



「スゲー自信じゃん。どうかな?」


奴もかなりの武道家だ。


隙がない。

一瞬ーーーーービュン、と風が吹いた。



あれ?翼、どこ行った?



それは、瞬き出来ないぐらい一瞬のこと。


奴も目の前にいた、翼が、いなくなり焦る。


「ここだよ‼!!」


ガンッ、と鈍い音がして翼は膝蹴りで奴の顔面を蹴り上がる。



いつ、移動した!?


そう思うぐらい早い動きで、俺には見えなかった。


< 108 / 268 >

この作品をシェア

pagetop