君が好きです
だけど…………唇に感じる温もり。


私ーー蓮見先輩にキスされた?




翼くんの目の前でーーー


涙が滲む。



唇を噛む。



私ーー嫌われちゃう。



「蓮見、華恋はやれない。



華恋は、俺が守るーーー」






えっーーーーー?






私は、彼を見た。

 


空耳かと思った。




「翼くん、私ッッごめんなさい」



私は、翼くんの胸に顔を埋めた。



「華恋、好きだよーー



キスされたぐらいで、嫌いになる簡単な恋じゃないんだよ。


その、キスが華恋にとって辛い思い出になるなら………



俺が塗り替えてやる」




そして、悲しみを消し去る様な甘いキスを私に与えた。




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