君が好きです

何、この生き物ーー

*聖side*


「つか、本当ここいんの?アイツからなんの連絡もないけど」


チッ、と、舌打ちしてドアを思い切り蹴破るとーーー



翼が、女を押し倒してる。



ちょうど、キスをする数センチ。


突然の訪問に肩を揺らす女が視界に入るが、暗くてよく見えない。


俺が捲し立てれば、翼が華恋が怖がってるから、なんて抜かす。



大股で近づくと、相手の女を見た瞬間ーー




なんだ、この可愛い生き物……



俺に怯えてるのか、潤んだ瞳。

さらに、首を傾げた仕草もなんとも言えないぐらい可愛い。


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