君が好きです
「探してくれたの?わりぃ」


頭を掻く仕草は相変わらず。


「おまえの為にじゃねーよ、華恋の為だし」


翼くん…ありがとう。


翼くんが、いなきゃこんな夜にこんな場所に来られなかった。



本当にありがとう。


私は感謝のつもりで、爪先立ちして翼くんの頬にキスをした。



驚いた顔をする翼くんの顔が赤くなる。



「ずるいわ、本当」



「ありがとう、一緒に来てくれてお礼!」


ニカッ、と笑う私に赤面する翼くん。


「押し倒してえー」


押し倒!?


なんて言う翼くんに、赤くなる晃だった。


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