君が好きです
「晃くんの家、何をしてるかわかる?」


「おいッッ」



俺の言葉に、焦りを見せる翼を制する。


「晃のお家?んー、知らないな。


けどなんで?」



本当に知らない様だ。


惚けてる訳でもないみたい。


「そう、じゃあ、最後にーー



華恋ちゃん家は、警察一家らしいけどヤクザってどう思う?」







「ーーーーー嫌い」






そんな今まで話した声の中で、一番低い声だった。


ぞくり、と体が震えた。


< 198 / 268 >

この作品をシェア

pagetop