君が好きです
「だから、助けなんていらないの。


バイバイ、晃‼」


私は歩き出した。  

私の柔らかな長い髪が揺れた。


君とすれ違う瞬間……彼が呟いた。



私にしか、聞こえない声でーーー






"俺は一生、お前が好きだ"





泣きたいのを我慢して毅然に、凛として生きる。


隣に歩く翼くんが、私の手を握った。



"大丈夫、泣くな"そう、言われてる見たいで安心した。


「翼くん、ありがとう」


私は笑顔でそう言った。


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