君が好きです
一目散に逃げてく男の後ろ姿を睨みつける金髪不良くん。


「大丈夫か?」


さっきの声とは比べ物にならないぐらい優しく喋る彼。



「ありがとう、あっ、晃‼


起きてー」


殴られた晃が地面で伸びてる。


「あっ、華恋ちゃん、大丈夫?怪我してない?ごめん……助けられなくて」



悲しい顔。


「晃………大丈夫。彼に助けて貰ったから」


私は"彼"を見上げた。


< 7 / 268 >

この作品をシェア

pagetop