君のついた嘘ならば
1、
ある日、突然彼女は現れた。

路面のケータイショップで働く僕。

お店を開けようとシャッターに手をかけた時だった。

その日は大粒の雨だった。

傘もささずに、目の前の雑貨屋さんの降りたシャッターの前に立っている彼女。
携帯を見ては、時々キョロキョロと周りを見渡している。

待ち合わせだろうか。

人が行き交う中で、目が離せない僕。

シャッターを開けながらも、じっと見つめる。

一瞬で心に入ってきた、彼女。

「おはようございます~!遅くなり、すみません!あれ、傘は?」

その雑貨屋さんの店長(と思われる人)が現れる。

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