幸せのカタチ〜Fleeting memories〜
第3章 再会
塾での数学の授業中ーー

俺はふと一番前に座っている女の子の後ろ姿を見て考えこんでいた。

先生はたしかにその人のことを[奥野さん]と呼んでいた。

ただ後ろ姿だけしか見ることができずに声も聞くことなく、その日、[奥野さん]という人は塾が終わるとそそくさと帰って行ってしまった。

『奥野さんといえば…まさか奥野 奈緒?いやいやまさかそんな偶然ある訳ないか』

俺は後ろ姿から想像できる人物を割り出してみたが、たまたま名字が一緒なだけで、全くの別人だと言い聞かせた。
そんな非現実的な偶然の再会なんてある訳ない。そう思っていた。


しかし次の日もあの[奥野さん]は居た。
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