私の恋愛事情。〜アノ人と巡り会うまでは〜
第6章「奪われるのが怖いなんて…知らなかった」
「……桃瀬さん、だよね?」

放課後、校門の前で突然呼び止められた。

そこに立っていたのは、あの“写真”に写っていた女の子。
大人っぽい巻き髪、スタイルも良くて、制服の上に私服のジャケット羽織ってて…正直、敵わないって思った。

「私、玲斗くんの中学の先輩。 間宮 瑠奈(まみや るな)っていうの」

「……はい。あの、何か…」

「単刀直入に言うね」

瑠奈はにっこり笑って、でもその目は全然笑ってなかった。

「私、玲斗くんのこと、今でも好きなの」

――は?
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