嘘つきなキミの甘い罠
あわよくば新渡戸くんとお付き合いしたい人生だった……
って、いやいや! こんな風に話せてるだけでも贅沢な話だよね。
最後にこうして新渡戸くんとお話しできたんだし、割といい人生だったのかもしれない……。
ヘコむあたしを見て、クスクスと笑い始める新渡戸くん。
地球が滅びるっていうのに笑うなんて、どこまでも余裕なひとだなぁ。
「じゃあ、オレが付き合ってあげようか?」
───へ?
い、今、付き合うって言った?
ももも妄想が、現実に……!?
「!?!? そそそそれはっ」
「冗談」
「な、なんだー」
「なんなら、隕石の話も全部ウソだよ」