オレと先生のハナシ【長編・完】
「でも、学校にはちゃんと届け出を出さないとだめよ?」




灯りに照らされた先生を見ると少し笑っていて……



俺もつられて



「あはは!解ってるよ」



久しぶりに笑った気がした。




「ならいいわ。………あのね山崎君……」



急に先生の口調が変わった。
俺はその変化に気が付いたのに



「何?」



(何やってんだよ俺………今がいい時なのに…………だから言わないと)



「この前の事なん」



俺は思い切って






「いいよ先生。忘れていいから」



(言えた………)


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