オレと先生のハナシ【長編・完】
もう6月中旬。
この時期になると楽しくても心から楽しいと思えなかったし、心から笑えなかった。



何年も経っているのに、この時期になると特に思い出し何もできなくなっていた。



今までは…………。


だから不思議だった。


こんなに楽しんで笑っている自分に。


自分以外の人を気に掛ける事ができる自分に。


特に思い出しても楽な気持ちでいれる自分に。



そういえば……
屋上の時も山崎君と話してたら楽になったっけ?







そんな事を考えていると





「先生?」



「ん?どうしたの?」


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